何かを犠牲にしていると思ったらそれは趣味を超えている

タイトル通りです。

ただの思考整理として書き出します。

 

 

舞台俳優のファンをするということは最初はもっと、今とは違った感情だったんですよ。

たった一公演しか見てなくても満足していたし、その一公演がすごく大事で舞台に立つ推しの一瞬を見逃さないように忘れないように集中して観て、その帰り道は電車の中でよかったシーンを繰り返し脳内で再生して、セリフの意味を反芻してまた次の演技が見たいなって思うだけでよかった。それが私にとっての趣味だったので。

ただそれは変化するわけで。

いつからか多ステしたい、トレブロは束で買いたい、接触は積みたいってなってしまった。まぁ実際学生の収入なんてそんなに強くもないからできないことの方がはるかに多いのが現状なんだけどね。

この気持ちが心地よさよりも切迫感がある。「したい」というより「しなければならない」が近いニュアンスかもしれない。これをしないと私は推しのファンと言えないんじゃないだろうかっていう切迫感。

たまにすごい虚無感を覚える。

もしもこの舞台のチケット代、グッズ代、時間、全部自分の将来のためにかけたらどれだけよかったのだろう。パラレルワールドがもし存在するなら違う世界の私は舞台俳優のオタクなんてしないでほしいな。自分の将来のためにお金と時間を使ってほしい。自分を助けられるのは自分しかいないからな。

 

 

自分が楽しかった時間はたくさんある。舞台を通してたくさんの物語に出会えた。楽しい話、切ない話、面白い話、阿呆らしい話、たくさんの物語を観てきた。舞台は楽しいし、それを演じる推しはいつだって素晴らしい。生身の人間の成長や変化すべての物語まるごと面白くて楽しくて見続けてる。これが辞められない理由である。

 

 

ただどうしたってこの1公演2.5hのものを何回も見たり30秒喋れてるのかもわからない接触を話したい会いたい理由でたくさん積んで、わたしの将来はいい方向に進んでるのかは疑問である。2ヶ月に1回好きな舞台を見て満足していたあの頃の方が感覚としてまともだったなとは思う。

今は楽しい以外の感情が常に後ろにある。

それは虚しさだったり、焦りだったり、不安感だ。趣味が趣味じゃなくなってる。

趣味は「専門としてではなく楽しみとして愛好する事柄」という意味なのに、上記のような気持ちがあるって矛盾してるよな。

 

 

じゃあ推しのファンをやめたいかと言うのは全く違う。違うんだよ。

私は推しのファンをしながらも後ろめたい気持ちを持ちながら会うのが嫌なんだよ。

 

 

推しが自分の芝居のために映画を観てるんだそう。彼は自分の仕事のためにインプットする時間を自らちゃんと作っている。

私は最近自分のための時間を過ごしたのだろうか。オタク活動ではなく、自分の必要な知識をインプットする時間を十分に設けたのだろうか。正直ちゃんと確保していた時間はオタク以前の私に比べれば少ない。たぶん、後ろめたさはそういうところから来ている。

 

 

楽しさを理由に何かを疎かにすることがすごく不甲斐ない。そして、そう考えてしまう自分は舞台俳優のオタクに向いていない。

 

 

でも推しのファンはやめたくない(2回目)

だって好き以上に尊敬してる。彼が生み出すものが好きだ。彼の考え方が好きだ。彼の生き方が好きだ。彼の覚悟が好きだ。板の上に立って、キラキラしたものだけを見せる彼がどうしようもなく好きだ。

サクッと辞めるにはたくさんのことを知りすぎてしまった。辞めたくない、まだ見続けたい。

推しは何も悪くない、自分の生活に満足いってないのが原因だ。

 

 

時間とお金を使って自分の人生に後悔するのは嫌だ。

「今の推しは今しかいない」のは当たり前だ。それと同時に「今の私は今しかいない」のだ。その天秤を自分の納得する比重にしたい。

たぶんまだ見つけ切れてないからこの記事のタイトルを書いてしまったんだなと思う。

 

 

 

あくまでこれは趣味だ。

それ以上でも以下でもない。ちゃんと覚えておくためにとりあえずここに書いておいた。

 

 

 

ここまで書いておいたけど、誤解されたら困るので。

推しと出会わなければよかったなんて思ったことないです。推しのおかげでたくさん変われた。推しがたくさん幸せにしてくれたことちゃんと受け取ってる。

次は推しを見続けるだけじゃなくて、自分を見つめ直す時間もちゃんと作ろうってだけの話。

そういうきっかけをくれたのは推しの仕事の向き合い方がいいなと思ったからだし。

推しと会えてよかったって気持ちは今もずっとある。

 

 

 

 

 

 

思ったんだけど前回記事とかと見比べると文章の温度差やばくない?一応同じ人が書いてるんだけど……。風邪ひく……。

 

 

マシュマロ

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おわり。